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やっぱり猫が好き、というわけでもない。
うちの父は幼い頃犬に咬まれた経験があったらしく、
僕が物心ついた時から「犬は恐ろしいぞ、近づくんじゃないぞ」と教えられ、
さらに6歳ぐらいの時に、姉と家の前で遊んでいたら、
近所で飼われている、体調1メートルはあろうかという巨大犬が姉に襲い掛かり、
なんとか家の前に逃げ込みシャッターを閉めたら、その犬はシャッターをも破壊し、
なんとかその直後周囲の大人達に食い止められたものの、姉は軽症。


僕の心には深い恐怖が刻まれました。



場面は変わって近所に住む親戚の家。
そこでは3匹の猫が飼われていました。
一番上はボスの風格を漂わせる大人の猫。
二番目はどことなくお姉さんといった雰囲気を醸し出す猫。
三番目は甘えん坊といった感じがしなくもない。
当時まだ小学校低学年だった僕は、叔母さんにお菓子をいただき喜んでいると、
一番上のボス猫に腕を引っかかれ、
思わずお菓子(確かケーキのようなもの)を床に落としてしまい、
それを奪い去って得意げに頬張るボス猫。泣き叫ぶ僕。そして何故か僕に対してだけ怒り狂う叔母。


僕の心には深い恐怖が刻まれました。



父とは正反対で、母や姉は動物が大好きで、飼う飼わないでよく父と対立していたのですが、
それでも母は「犬や猫に外で触ったら、絶対すぐに手を洗わないと皮膚病になる」といつも言っていたため、
僕の動物嫌いはさらに加速。
当然我が家でペットを飼うなど、猛反対しておりました。


そんなこんなで動物嫌いなワタクシ。

20歳を過ぎた頃から、なんとか子猫や子犬ぐらいは触れる(軽く撫でる程度)ぐらいはできるようになりましたが、


実はめっさビビってます


というか、つい最近まで、動物を「飼う」という行為自体が人間のエゴだ、と毛嫌いしていたのですが、
新聞であるコラムを読んだのをきっかけに、若干考えが変わりつつあります。

要約すると、

生物の持つ「幼児性」に愛着が湧くのは、種族の別を問わない

というものです。
つまり、他の種の子供を食べてしまうと、その種が途絶えてしまい、食物連鎖が途切れてしまう、
という考え方です。

生態系の維持、という大きな枠組みの為に、種の壁をも越えて「幼い者はカワイイ」というのが
あらゆる生物の本能に根ざしているとするならば、
なんだかステキな事のように思えてきたわけです。


かといって、僕は相変わらず犬猫を見ると身震いするし、
人間の都合で愛玩動物の遺伝子操作をしたりするのはいかがなものか、とは思いますが、

カワイイ女の子が動物を「カワイイ!」と愛でている姿は、
見ていて悪い気分はしないもんだ、と思えるようになってきました。

ただし、飼うならその生き物の一生を最後まで面倒見てほしいもんです。
捨てるぐらいなら最初から飼うな、と。
by 北村将吾  by saccy_ba | 2006-02-01 03:33 | monologue
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